株式会社テンポプリモ|dress room【アーティスト特集】シズオ・Z・クワハラ


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アーティスト特集

このページでは、滅多に訪れることのない楽屋(ドレスルーム)に皆様をご案内します。
楽屋からどんなアーティストが出てくるか、乞うご期待!

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Dress Room 1

シズオ・Z・クワハラ

2009.6.8

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シズオ・Z・クワハラ インタビュー

若いお客さんを引っ張りだすためのアイデアが実現しはじめています。

sh001_img01.jpg-記念すべき最初の楽屋にやってきたのは、指揮者のシズオ・Z・クワハラさんです。日本人の両親をもつ彼は、7月1日にアメリカ・オーガスタ交響楽団の音楽監督に就任しました。こんにちは。今日はようこそこの楽屋にお出でいただきました。

お招きいただきありがとうございます(笑)。

-早速ですが、オーガスタ交響楽団の音楽監督就任おめでとうございます。就任までの経緯を聞かせてもらえますか。

ありがとうございます!まず応募から始まるのですが、2年前くらいに書類を送り、何百人のうちから最終的に4人が最終選考に呼ばれました。最終選考の直前には電話での面接を受けました。その際、なぜこのオーケストラの音楽監督に応募したのか、オーガスタにはどれくらい滞在できるか、オーケストラをどうしてゆきたいか、集客のためにどんなアイデアがあるかを聞かれた記憶があります。実はこの電話は日本でのツアー中に受けたのですが、時差の関係で深夜の2時に行われました。その時に何を答えたか、夜中だったということもあり忘れてしまいましたが(笑)、就任した今でも変わらないのが、オーケストラには独自性が必要で、ミッションステートメントを作り、何を目標にしてやっていく組織かをはっきりさせること。ただ演奏しているだけの団体ではなく、この組織は何をしてゆくのかをはっきりさせることが大事とずっと考えていて、実は、既に私はここでそれを始めました。例えばオーケストラの名前を変えたり(The Augusta Symphony → Symphony Orchestra Augusta (SOA))、ロゴを新たに作ったり。事務局も柔軟なため、若いお客さんを引っ張り出してゆくためのアイデアが実現しはじめているのです。 一方で課題となるのは、今までついてきたサポーター(スポンサーや観客)は大幅な変化(change)を望まないことです。大事なお客様ですからバランスが難しいのですが、変化の理由を伝えながら、理解を求めてゆく必要があります。「貴方達が助けてくれて続いてきたオーケストラだけど、これからもっと良くするためにこうすべきで、こうしたステップをとっているんだ」と説得していく必要がある。

-オバマ大統領のChangeというメッセージを想起させますね。

そうそう、それに乗っかってゆけばいいと思っています。アメリカ自身が変わっていくということにみんな興味を持っている。 オーガスタは黒人人口が多く、オバマ大統領の就任で盛り上がっているのですが、一方でコンサートのお客様はほとんど白人です。実はこれが大きな課題なのですが、町の中でも本当に人種の区分けがはっきりしていて、たとえば白人の美術館と黒人の美術館があるのです。それをどうまぜあわせるかがキーと思います。コーペンハーヴァー市長も、ひとつの街を創ることを目指していますが、乗り越えなければならない壁があって、力を合わせていこうという話をずっとしています。

-クワハラさんはアメリカ国籍ですが日本人の両親の血を引いており、黒人でも白人でもないから、間に入って仲介するような存在としての役割を期待されているのでは。

ね、そういうようなこともあるかもしれないけれど、やっぱり、オーケストラの音楽監督を見る目は厳しく、日本の血を引いていたところで、オーケストラ団員も白人が圧倒的に多いから、黒人のお客様からは白人サイドの人とみられてしまう。そういうイメージをいかに払拭するためには、はじめから違うことをしなければならない。そのために自分を助けてくれる人を探す必要があるのです。市長さんは白人ですが、若くて力のある人だし、また、政治力を持っている黒人も、その人たちにもオーケストラのボードメンバーとして参加してもらおうと試みています。

-肌の色は関係なく、町全体が一つになっていこうという動きを起こしているのですね。

今までのオーケストラはそうした壁を作ってしまっていました。なので誰のために演奏するかという時に、どうしても偏ってしまっていたのです。それはオーケストラの責任であり、そうした態度を変えないといけない。まあ、そこからはじめなければならないでしょうね。

僕がオーケストラに何を与えられるかは決まっているものなので、それをベストの域にもって行くしかありません。

sh02_img01.jpg-話は戻りますが、オーディションに残った4人のうち、3人はアメリカ人だったのですか?

みな白人で、男性1名、女性2名。彼らも才能があり音楽監督になってもおかしくありませんでした。私もふくめてアメリカ国籍でしたが、私はヨーロッパの先生についていて、彼らはアメリカの先生についていたため、国内でキャリアを積むにはよかったが、選ぶほうからすれば、自分は違ったものをもっていると見えたのではないかと思います。その点が不思議に見えて、魅かれたのではないでしょうか。

-アメリカ以外のエッセンスを持っているが影響を与えてくれるということに期待があったのでしょうね。

そうですね。何かを感じたんでしょうね。それが何かは今でもわからないけど、僕がオーケストラに何を与えられるかは決まっているものなので、それをベストの域に持っていくしかありません。僕はその上で、芸術家として向上していかなければならないし、それだけしかできない。4人の中で一番僕が若く、経験が少なかったのですが、そうした僕を信じてくれていて、将来的に同じ目標を持っていると感じたのではないでしょうか。 やはりどうしてもオーケストラそれぞれの性質があるし、誰がどのオーケストラに合うかというのは、くじ引きみたいなものでもあるので、たまたま当たったんじゃないかな(笑)。

-オーディションはお見合いみたいなものだったのでしょうかね。

そうそうそう、試しに一週間一緒に生活してみて、「あ、良かった」とか「あ、良くなかった」とかあったんじゃないかな(笑)。

-お互いのフィーリングが合ったということですね?

そうですね。僕もヒューストン(テキサス)に住んでいたことがあったから、アメリカ南部の環境にはなれていた。オーガスタはヒューストンから離れているけれども南の気質があるのです。
-地域によって、考え方から習慣から異なるのですね。
全然違う。女性を大切にする南のエチケット、レディスファーストの考え方はあそこらへんからくる考えだから、そういうのもわかっていないと、何よあの人!と嫌われてしまいますからね(笑)。

-就任の演奏会が10月でしたね。

はい。ジョン・ウィリアムスの「サウンド・ベルズ」を演奏します。これは今の皇太子殿下の結婚記念の際に捧げられた作品です。僕が就任していちばん最初に演奏する曲を何にするかはすっごく悩んだことで、アメリカのオーケストラなのでワーッと華やかな曲にしたかったのですが、この曲がふさわしいと思ったのは、日本の皇太子様に捧げる作品をウィリアムスが書くときに、日本の鐘の音を使うのではなく、わざわざアメリカのベルを使ったわけです。というのは、自分たちから、アメリカの文化から、日本に捧げるという意味で作られた曲で、だからそれにしようと思ったのです。

-よく考えられた、いい選曲ですね。

なかなか選ぶのに苦労しました(笑)。そして2曲目はヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」。3曲目はラフマニノフの「交響曲第3番」です。自分がオーケストラからどんな音を引き出せるかということを考えて、この3曲が出てきました。ヒンデミットはテクニカルな面でも、はっきりとドイツ=アメリカンのいい音を出せるようにと考えています。またラフマニノフは僕が最も得意な曲です。

-毎回の演奏会にテーマがあるのですね。それから、1年間のプログラムを決めるにあたって考えたことはありますか?

要は、流れが無いといけない。オーガスタ交響楽団というのは何なのかということを考えた時に、オーケストラの良いところと良くないところを考えねばなりませんし、それは音楽監督の責任だと思います。オーケストラは常にレベルが上がっていかなければならない、そう考えると、レパートリーを選ぶ際に、どういう曲を演奏させたらオーケストラが良くなるか。大きい曲ばかりを演奏していてもオーケストラはよくならない。たとえば、3回目の演奏会ではバロックとモーツァルトを取り上げますが、基本的な曲が音楽的にできていないと、大きい曲を演奏した時に音楽性が出てこない。そういうことも考えながら流れを作り、最初と最後にスタンプを押すのです。それが、最初のコンサートのメインでラフマニノフの3番を演奏し、6回目の最後はマーラーの交響曲第5番を演奏する選択でした。 来シーズンからはテーマにより一貫性を持たせることを考えています。今シーズンはテーマそのものが僕の就任なので、要は、できるだけ僕がふっているコンサートという事をアピールしていく必要があります。その次からはひとつのテーマなりスレッドがないと、お客様も何が起こっているのかわからないだろうから、そういうコミュニケーションをとれるような環境を作りながら、今年は特に、一つ一つの公演をアトラクティブなプログラムで「これならいきたいな」と思うものを作っていこうと考えました。


「いつも何か面白いものを持ってきてくれるオーケストラ」と答えがあるようなことになればいいですね。

sh03_img01.jpg-これまでのお客さんは、ベートーヴェンが人気とかブラームスが好きとか、そうしたトレンドはありましたか?

これまではチャイコフスキーなりベートーヴェンなりブラームスなりを何度も演奏していたようでレパートリーが少なく、お客様があきあきしていたのではないかと思います。もちろんそれが好きな人もいたでしょうが、オーケストラがお客さんにチャレンジさせなければならないし、視野を広げてあげないといけない。せっかくすばらしい曲があるのに、機会を作らなければ誰も聴くことが出来ません。
それは僕の責任と思うし、プログラミングをした時に、今までも聴きたいと思っていた曲ももちろんあるけれども、新しい曲で、僕が信じている曲もプログラムに入れていきたいです。なんでもいいから新しいものをというわけにもいかず、お客様の理解をずいぶん超えているものを演奏してもいけないし、どんどんとステップを踏みながらやっていけばいいんじゃないかなと思います。そして「オーガスタ交響楽団はどんなオーケストラ?」と聞かれた時に、「いつも何か面白いものを持ってきてくれるオーケストラ」と答えがあるようなことになればいいですね。

-オーケストラや観客にご自身の考え方を伝える上で、例えばオーケストラの運営委員会と対話をしたり、マスコミへのインタビューを通じて発表する機会は定期的にあるのですか?

僕が自身が、その人たちに直接話す場を作らなければなりません。就任前から、できる限り全てのミーティングに参加しようとしています。実は、選曲の理由や背景など、指揮者が考えていることがほんとうに伝わっているケースは少なく、実はオーケストラの団員でさえもわかっていないことが多いのです。ベーシックなことなのに、まず団員が分かっていなくてどうしてお客様がわかるの、という感じだから、まず仲間の中でコミュニケーションをとれるようにしなければなりません。それから、どんどんと広げていって、例えば後援者の前で必ず毎年話す機会を作る。それからコンサートの前に、30分ほど「このプログラムのどこが魅力か」等、お客様に話をする機会を作る。そういう場所を作るだけでも、全然変わっていくと思います。要は、お客さんがきて楽しめる場所を作ってあげたいです。来場してアットホームな場所をつくらなければなりません。 今はただ一つ、教会が本拠地なので、(ロビーで)お酒が飲めないから、そこが残念ですね。実は、昔映画館だった場所に新ホールを建築するプロジェクトがあるのですが、莫大な費用と、10年、20年という時間がかかります。本当は自分たちのコンサートホールを持つ必要があります。教会はあまりに町の中心から離れているので、本拠地は町の中心にもってこなければなりません。そうすればお客さんも増やせるし、町に活気も出てきます。そういうことを一つ一つクリアしていく必要があるのです。

-町の中心にはまったくオーケストラのコンサートができる場所はないのですね?

なかったのが不思議なくらいなんですが。政治的な問題もあって、たとえば白人と黒人のコミュニティの間で、差別というか、「こっちには町からお金が下りないのにどうしてそっちには下りるんだ」というように喧嘩しているような状況で、トップが示す方針になかなか全体として賛成を得られないという状況で、それを改善してゆかなければなりません。それには時間もかかるし、こちらからも誠意を表していき、仲間をつくっていく必要があります。

-市長のコーペンハーヴァーさんは、文化面において若いクワハラさんに町を一つにしてゆく担い手を期待しているのでは?

互いにそれをどうしてゆくべきか、話しあわなければなりませんね。彼は協力的で、いい関係を作っていけると思う。

-楽しみですね。オーケストラが育っていき、10年~20年計画で、音響の良いホールができるようになれば、この地にとって音楽面では大発展の時期を迎えることになりますし、今はそのスタート地点にいるわけですよね。

本当にゼロの時点で、ある意味面白いのは、これからなんでもあり得ること。失敗したら失敗したでその結果も完璧に現れる(笑)。でもそれは自分の責任だから、バージニア交響楽団やフィラデルフィア管弦楽団で見て聞いて学んできたことを、今どうやって行使できるか。結果的にはいずれのオーケストラも財政面で苦労しているが、なぜそうなったのかが自分には見えるし、そうならないようにするためにはどんなステップを踏んでいくべきか、ちゃんと自分の思った事をやっている環境にないといけない。指揮者は音楽だけではないですから。音楽だけならもっと楽かもしれませんが(笑)。

-そういう意味では、ゴルフの聖地オーガスタで、音楽とスポーツ、観光と提携してゆくことで相乗効果が生まれ、それぞれ盛り上がってゆくのではないか。

音楽は独立したものではなく、いろいろなものが絡みあって出来ているものだと思う。「オーケストラがなぜ存在するか」ということに対して、「やりたいからある」だけでは、それで終わってしまう。そうではなく、皆が求めている、そしておたがいに周りで起こっていることも興味がある、協力し合って街をどういう風にしてゆくか、自分たちで夢を作っていくという目標が必要だと思う。何となく思っているだけでは結果が出てこない。 ゴルフのPGAチャンピオンシップはそういうことが成功した例なのです。実はあのゴルフ場はもともとはガーデン、すごく綺麗な美しいお庭だったのですが、それを改造させてゴルフ場にした。だからものすごい素晴らしいきれいなところだし、美しさにひかれて多くの人たちが来るんですね。

僕がオーケストラに何を与えられるかは決まっているものなので、それをベストの域にもっていくしかありません。

sh04_img01.jpg-オーケストラのロゴをフラッグとグリーンにしたわけですよね。

そうなんです!オーケストラのロゴとしてはたいへん個性的ですが、もうすぐ完成します。

-ぜひこのホームページでも紹介します。それから、オーケストラのホームページもリニューアルされましたね

いまコンサートマスターを募集中です。右上にオーディションの情報が載っています。 http://www.augustasymphony.org/

-首席ティンパニとバストロンボーン奏者も募集中ですか。日本からも応募したらいいですね。クワハラさんの元で一緒に音楽をやりたい人が応募したらいい。

8月25日オーディションですから、ご覧になった方はぜひ(笑)。私も立ち会います。

-それから、クワハラさんが音楽監督に選ばれた時はたいへん反響はあったのでは?

確かに、新聞にも、あちこちにも乗りましたね。

-最初の指揮者は30数年振り続け、次の指揮者も20年近く。この人たちのオーケストラだったのが、クワハラさんの就任で新しいオーケストラになった感があるのでしょうね。

長い歴史の中で、あまり変わることがなかったのが事実。時代は動いているのにオーケストラは変わっていなかったので、そういうのをキャッチアップしなければいけないと思っています。

-そういう意味でも若いクワハラさんが適任だった。

どうだろう。(若さよりも)考え方だと思う。相手を納得させることが大切だと思う。納得できるような言い方ができることと、「やる」といったことをちゃんとやる、言い出したことは責任をもってやる。じゃないと、「あの人が言ったことはあてにならない」ということになる。名前を変えることもそうだったが、言ったことは今までちゃんと通してきました(笑)。

-ぶつるかることも当然あるでしょう?

あるある。これは難しいとされても、何とかしてくれみたいな話になったこともあるし、オーケストラの代表には「工夫してゆけばなんとかなる」という話もしているのです。

-代表の方は前からいる方ですか?

10年目ですが、彼女もすばらしい方です。彼女にとっても、新しいオーケストラをもったような感覚で、全く今までと違う動きをしなければならない。彼女はとてもいいパートナーで、経験も豊富なので僕の助けになってくれるし、逆に僕も彼女が見えなかったところを見せることができる。とてもいい関係になっていけるのではないかと思います。

-それにしても、話を聞いていると、アメリカのオーケストラは、日本よりもずっと指揮者が強い影響力
を持つようですね。アメリカが大統領制の国ということもあって、指揮者もオーケストラにとって象徴的な存在であるという考え方があるのでしょうか。

それもそうかもしれない。ただ、オーケストラは顔が大事だと思うんですよ。例えば日本のオーケストラは対応しやすいかわりに、何を目指すか分かりずらい時もある。これは日本の文化、イエスかノーかはっきりと言わない文化から来ていることで、オーケストラにもはっきりとそれがあてはまる。オーケストラに「これはこう」とはっきり言える立場の人がいると、もっと伸びてゆくのではないかと思う。特に日本のオーケストラは、行政のかかわり方に問題があるんじゃないかな。音楽の事を全く何も知らない人がオーケストラの運営の中枢に関わっていることもあるのが問題ではないか。アメリカではそうしたことはありません。

-そうすると、オーケストラ自身が行政から独立している形で運営しているのですね。

はい。日本にはすばらしいオーケストラがたくさんあるので、もっと国が芸術的な組織をどうサポートしていくか考えないと、文化がどんどん壊れてしまう。「文化」はあるだけでも宝物なのに、こうした状況になってしまっているのは、国のやりかたが間違っている点があるのだと思う。

-逆に、日本のオーケストラで共感した部分は何かありますか?

個々のプレイヤーのレベルが高い。だから、リーダーシップがしっかりしていれば、何をやらせてもできるオーケストラとなる。それがすばらしい。

私のようにレイトスタートでも始めることができます。出来ないことはありません。

sh01_img01.jpg-世界のトップオーケストラに比類する演奏ができると思うか。

絶対できると思う。だから、奏者は出来るだけ外国に行って勉強してもらいたい。オーケストラの組織としても責任があって、オーケストラとして奏者にどんな経験をさせてあげられるかと考えたら、たとえば2年くらい外国に派遣するというプログラムがあってもいいと思います。

-一部のオーケストラでは実践しているところもあるようです。ちなみにアメリカではそうした制度があるのですか?

実は制度を設けるまでもなく、ヨーロッパから帰国して入団するプレイヤーも多く、そうした人たちは音楽祭等で欧米を行き来することを当たり前にやってきています。日本では国内にいる限り何とかなってしまうところがあるので、無理やりにでも外に出した方がいい(笑)。

-クワハラさんは10歳で日本からアメリカにわたって、大学に入ってジャズサックスの勉強を始めたわけでしたね。

始めようとして、結局やらなかった(笑)。イーストマン音楽院に入った頃に初めてオーケストラの演奏(マーラーの交響曲第5番)を聴いて感銘を受けました。それで自分でやってみたいと思い、学生オーケストラを一から立ち上げて、楽譜も全部自分でパート譜を書いて準備しました。 よく、有名な指揮者が子供のころから音楽をやっていたという話はたくさんありますが、私のようにレイトスタートでも始めることができます。出来ないことはありません。私はもともと音楽家になるとは思っていませんでした。

-そろそろ時間がやってきました。長いインタビューにお応えいただきありがとうございました。オーガスタでのご成功をお祈りします。

どうもありがとうございます。来年も夏に日本でのコンサートがあります。 皆様にお目にかかれるのを楽しみにしています!


クワハラさんの活動はhttp://www.shizuokuwahara.comでご覧になれます。また、日本での公演予定もこの楽屋で発表していきます。ぜひご覧ください。

プロフィール Profile

シズオ・Z・クワハラ(指揮者)

Shizuo Z Kuwahara

sh01_img02.png1976年日本人の両親の下、東京に生まれる。10歳でアメリカに移住し、イーストマン音楽院を経て名門エール大学音楽科にて指揮を学ぶ。 2002年 バージニア交響楽団のアシスタント・コンダクターに就任。2004年~2007年まで正指揮者を務める。 また、2005年から2007年にかけてフィラデルフィア管弦楽団のフェローコンダクター。2008年11月には第4回ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクール(フランクフルト)にて優勝。これを機にヨーロッパでの演奏活動を開始し、2009年から2010年にかけてフランクフルト放送交響楽団、フランクフルト歌劇場管弦楽団、ドイツ放送フィルハーモニー(ザールブリュッケン)、ポーランド室内管弦楽団(ワルシャワ)、キエフ国立フィルハーモニー交響楽団(ウクライナ)への客演が決定。また2009年7月よりジョージア州オーガスタ交響楽団の音楽監督に就任。今後は日独米を拠点とした活動を予定している。

シズオ・Z・クワハラ公式ホームページ http://www.shizuokuwahara.com
オーガスタ交響楽団ホームページ(英語のみ) http://www.augustasymphony.org/


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